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誰も言わなかった観葉植物のホントの効果効用
まえがき
第1章
第2章前半
第2章後半

第二章 誰も言わなかった観葉植物のホントの効果効用

経済大国の忘れ物

今から30年以上前、1970年代頃からアメリカの大企業では、オフィスに観葉植物を置くことが一般的に行われるようになった。

もちろん日本でもホテルのロビーや、レストランなどを中心にそれ以前から植物を部屋の中へ取り込むことが一般化しつつあった。

しかし、このアメリカでの観葉植物一大ブームは、日本での“ウェルカムの印”つまり、“ようおこしやす人形”の歓迎の気持ちに代えてというものとは、少しばかり趣を異にしていた。

それは一枚の記事が発端であったと言われている。

見出しは“植物は欠勤者を減らし、モラルを向上させ、生産性を向上させる!”といった感じのものであったらしい。

なんと先見性のある動機ではないか。

前出の病んだ建物(シックビル)が社会問題化する10年近く前の話である。

一方日本ではその頃、産業の発展に躍起になって、経済大国への道まっしぐらの時代である。

では何故、アメリカでは一枚の記事がこれほどスムーズに受け入れられたのであろうか。

その答えはおそらく

“ストレス”

であろう。

“ストレス”とは、言わずもがな精神的な圧迫感によって起こる心身の歪みである。

この“ストレス”がモラル低下、出社拒否を招き、いずれは、生産性向上の足かせになる日を予見していたとも思われる。

そこまで大げさな話ではないにせよ、いずれにしても植物がもつ効用を、少なからず理解していたということになる。

ストレス?リラックス?

さて、それではいったい植物のもつ精神的・心理的効果とは一体どんなものなのであろうか。

まず良く知られているものとして、視覚疲労の回復効果があげられる。“緑を見ると目に良い”というやつである。

 私は、この仕事に就くまでは、11年間、デスクワーク中心のビジネスマンであった。パソコンなどが、まだ今ほど普及する前であったにも関わらず、毎日朝から夜遅くまでワープロでの資料作成とコピー、ファックスの繰り返し、ホワイトボードを使った会議の連続で年々メガネの度が進む一方であった。

ところが転職後1年程した健康診断で、わずかではあるが視力の回復が見られた。

その後、順調に回復の兆しが見え、ごく最近の自動車免許の書きかえでは、ついに裸眼で更新できてしまった。

私ごとで恐縮ではあるが、特別何をしたわけではない。ただそこに“緑”があっただけである。

植木屋になれっていうのか?

いやいや当然そういうわけではない。確かに私の場合は、目にとって最も悪条件の仕事から、180度好条件な仕事に変わったという極端な例ではある。

しかし次のグラフを見て欲しい。

植物の視覚疲労回復効果
緑が目に入るところでの仕事と、そうでないところでの疲労度の違いは一目瞭然である。ただし、造花による緑ではあまり効果がないことも同時にわかる。

また、最近の研究では、緑が目に入る環境、つまり、緑視率が高いほど、心理的騒音低減効果も増加することがわかってきた。

緑視率と心理的騒音低減効果量

50%
0.1〜4.3%
79%
1.7〜5.8%
93%
2.8〜7.0%
100%
9.7〜13.8%
要するに、実際聞こえる音より、うるさいと“心”が感じなくなるということだ。

 キャンプに出かけ、早朝、森を散歩する時、川のせせらぎの音や小鳥のさえずりを、うるさいと感じる人がいるだろうか。それと同じような意味合いがある。

もうおわかりだと思う。

“リラックス”しているのだ。

アフリカのジャングルに祖先をもつ私たち人間が、緑を見てリラックスするのは、遺伝子に組み込まれた当然の反応だとする学者もいる。

この緑視率と“リラックス”の関係は、脳波のうち精神安定状態を示すアルファ波の研究によっても実証されつつある。

 植物が目に入る環境では、アルファ波が増幅される。

その結果、血圧が低くなり筋肉の緊張がほぐれ、皮膚の電気抵抗が少なくなる。そして心拍数が減少する。

“リラックス”してしまうのである。

言い換えると、植物があるだけで、飲みに行ったり、カラオケに行けない仕事中でも、ストレスの解消を、静かに、やさしく手伝ってくれるのである。

こうしたストレスの低減作用は、一般に植物の持つ“心理的効果”“生理的効果”と言われている。

今の若者達の表現をあえて借りるとするならば・・・

彼ら、彼女らは物言わぬ究極の

“いやし系”

なのである。

快適空間の神話

さて、究極の“いやし系”である彼ら、彼女らはさらにその実力を発揮する劇的な個性をまだまだ備えている。

その一つは“潤い”である。

突然だが、あなたのお部屋の湿度は、適当であるかどうかご存知だろうか。暑いときも寒いときも一年を通してエアコンに管理された快適な!?お部屋の中にいると、それだけで、湿度の適切な状態も保たれていると、多くの人が信じたい気持ちは理解できる。

 しかし、エアコンで冬場の室温を20℃以上に上げると、相対湿度は20%台を切ってしまい、逆に夏場、除湿機能を使って、湿度を下げると、同時に気温も2〜3℃下がってしまうという実験データが某家電メーカーにある。

室内の相対湿度が乾燥状態の30%前後になると、目・鼻・喉などの粘膜に影響がではじめ、風邪や乾燥肌の原因に直結する。

逆に60%以上の相対湿度はカビやダニが発生しやすくなり、アレルギー障害を引き起こしやすくなる。

室内での快適な相対湿度の範囲は50〜60%と言われている。空調機器に任せきりで、室温調整メインの室内環境づくりだけでは、本当の快適さは得られないと言っても過言ではないだろう。

実は現在、家電メーカーが我先にと取り組みはじめているのが、この分野の開発なのである。

 そこで、次のグラフを見ていただきたい。

植物の有無が室内の温度、湿度に及ぼす影響
この実験は、室内に観葉植物(シェフレラ“ホンコン”)を置いて室内温度と相対湿度を調べたものである。室温の変化にほぼ影響は与えていないにしろ、健気にも、相対湿度をほぼ快適値に維持しようとしている様子がうかがえる。

*またこの実験では明らかにされていないが、同時にフィトケミカルという植物が作りだす化学物質が、カビの胞子を抑制し、植物を置かない部屋よりも50〜60%も軽減したという研究発表もある。

植物は葉面から蒸散する水分が、夏は気化熱を奪うことによって気温上昇を抑え、冬は熱を放出して気温の低下を防げる(スプリンクラー効果)。

また、戸外では、植物の有無によって気温が3〜5℃も変化すると言われている(緑陰効果)。

このふたつの効果が、室内でも充分発揮できるかどうかは、今後の研究を待つところが多いが、前ページのグラフの実験からも湿度に関してはどうやらすぐにでもその効果を実証できそうである。


 さて、ここまででも、あなたはかなりの室内環境“通”になれたはずであるが、実はこのレポートの“肝”はここからである。

 少々お疲れ気味のあなたは、一度身体を伸ばして、リラックスしてほしい・・・・。

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